"静かな演劇"の旗手として、90年代以降の日本の現代演劇に多大なる影響を与えた平田オリザ氏率いる青年団。
1989年に初演され、青年団の大きな転機ともなった「ソウル市民」とその10年後を描いた「ソウル市民1919」を一挙上演いたします。
日本の植民地下に生きるソウルの日本人一家篠崎家の三代に渡る物語を、淡々と、しかし明晰確固と描く、超大スケールの話題作です。
「ソウル市民」は、2006年夏、アヴィニヨン演劇祭を震撼させ、同秋、パリ・シャイヨー国立劇場のシーズン・オープニングプログラムを飾るまでにいたりました。
「ソウル市民1919」も、韓国、フランスと上演相次ぎ、前作以上の傑作との呼び声もある作品です。
[ソウル市民]
1909年、夏。日本による韓国の植民地化、いわゆる「日韓併合」を翌年に控えたソウル(当時の呼び名は漢城)で文房具店を経営する篠崎家の一日が淡々と描かれる。押し寄せる植民地支配の緊張とは一見無関係な時間が流れていく中で、運命を甘
受する「悪意なき市民たちの罪」が浮き彫りにされる。
[ソウル市民1919]
1919年3月1日、ソウル(当時の呼び名は京城)。篠原家の人々は、今日も平凡な
一日を過ごしている。ただ、今日は少しだけ外が騒がしい。噂では朝鮮人たちが通りにあふれているという。
三・一独立運動を背景に応接まで唄い、笑い合う支配者日本人の滑稽な孤独を鮮明に描いたシリーズ第2弾。 |