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子供のためのシェイクスピア「リチャード三世」
山崎清介インタビュー 

子どもから大人まで楽しめるシェイクスピア劇の人気シリーズ。6年振り、待望の再演となる「リチャード三世」の魅力について、脚本・演出の山崎清介さんにお話を伺いました。

 

──2006年の上演以来、6年振りの再演となる「リチャード三世」を選ばれた理由は何ですか?思い入れのある作品なのでしょうか?

子供のためのシェイクスピアを演ってきて、初めてタイトルロールを演じた作品であるということでは、たいへん思い入れがあります。また「リチャード三世」の上演台本を作るにあたっては「ヘンリー六世・V」の作品が必要不可欠であるという関係性もあり、東京公演では二作品連続公演としました。

 

──初演時から、脚本や演出などで変更する部分はありますか?

あります。今回は初演時から六年たっています、自分自身の思考や感じ方も六年の時間の経験から変化があります、それを生かしつつ変えていくこともあります。また今回は初演時とは役者と配役が違っています。演じる役者が違えば芝居の見せ方も違ってくるので演出を変えることもあります。

 

──リチャード三世はとても魅力のある悪役だと思いますが、山崎さんから見たリチャード三世の魅力を教えて下さい。

一見無謀な破壊者のイメージが突出して観られがちなリチャードですが、彼をそのように走らせた理由も原作にはしっかりと書かれています。ねじ曲がった身体に生まれて来た以上、今度は自分の心をそれに似合うように捻じ曲げればいい、と。ひねくれていますよね、そういうひねくれは誰でも経験しているんじゃないでしょうか?そして王冠を手にするために邪魔な人間を殺め始めるのですが、ヘンリー六世を単独で殺害する他は、自分の手を汚さずに殺害を繰り返します、まるでリチャード本人が邪魔者の命を奪ったのではないかのように・・・後でいかようにも言い訳ができるが如く・・・ひねくれてるね〜!!!

そして王になれば、味方の裏切りを許せない男となり、味方にも疑いの目を向け始める。人を裏切ることに最も長けているリチャード自身が裏切りを恐れるようになる、そんなとても臆病な人でもある。なんて人間臭い人なんでしょうか、それが魅力です。

 

──1995年に誕生した子供のためのシェイクスピアシリーズ。山崎さんは96年から演出(出演は95年から)をされていますが、この18年間でシェイクスピア作品への見方が変わった部分、今でも鮮明に覚えている出来事などはありますか?

この18年間、さまざまな作品と出会うことができました。その中で、シェイクスピア作品の見方が変わったとう意識はありません。それよりも演出をする上でどう表現していくことが印象的であり効果的であるか、という意識は常に持っています。それは舞台という空間で初めて生きる表現であること(映像とは異なる表現であること)、しかもシンプルな表現であること(特別な舞台機構を使わない表現であること)観てくれる子供たちが思わず真似を(芝居を)したくなるような表現でありたいと常々思っています。

 

──それでは最後に、2年振りの北九州公演を楽しみにしている方々、初めて観る方々にメッセージをお願いします。

北九州公演は2年ぶりです、お待たせしました「リチャード三世」更にパワーアップした再演目、6年ぶりにお届けします。以前観ていただいたお客様はもちろん、初めて観ていただくお客様にも、こここんな芝居があるのかッ?と満足していただく舞台ですございます。どうか9月まで首をなが〜くしてお待ちください。

 

子供のためのシェイクスピア「リチャード三世」

2012年9月2日(日) 公演情報はこちら

 

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